須賀川市は12月1日から市民課など市役所1階にある全6課で、窓口対応と電話での受付時間を試行的に短縮する。現行の「午前8時半~午後5時15分」を1時間45分短くし「午前9時~午後4時」に見直す。来年4月30日まで、市民の利用状況など影響を見極めた上で、5月から本格運用を始めたい考えだ。市によると、全面導入されれば県内市町村で初となる見通し。
大寺正晃市長が22日の記者会見で発表した。窓口改革による市民サービス向上と市職員の残業抑制による働き方改革の一環。適用されるのは市民課のほか、保険年金課、こども課、長寿福祉課、社会福祉課、健康づくり課の計6課。繁忙期の来年3月下旬~4月上旬は従来の「午前8時半~午後5時15分」に戻す。
市は期間中、閉庁間際に来庁した人への対応や、受け付け後の事務処理で生じる時間外勤務などの影響を総合的に検証。時短が可能と判断した場合は、来年5月1日から市役所の全ての課と出先機関で導入する。
時短に伴い市民を待たせない窓口づくりを進める。手続きに時間がかかる出生、おくやみ業務について予約制を試験的に取り入れる。証明書などのコンビニ交付については周知を図り、交付率の向上を目指す。大寺市長は「時間的には市民サービスが低下するが、それを補うための方策を取っていく」と述べた。