聴覚障害者による国際スポーツ大会、第25回夏季デフリンピック東京大会は15日、東京都渋谷区の東京体育館で開会式が行われ、開幕した。
サッカー競技会場となっているJヴィレッジ(楢葉町、広野町)では15日、サテライト開会式が行われ、各国の選手ら大会関係者と一般観客らが大会の幕開けを祝った。
霊山太鼓保存会遠征組の太鼓演奏で始まり、県聴覚障害者協会の吉田正勝会長が「福島の復興と魅力を体感できる大会となるよう関係者一同が力を合わせて盛り上げる」とあいさつした。元日本代表で日本障がい者サッカー連盟会長の北沢豪さんもあいさつした。
いわき総合高フラダンス部19人のフラと聖光学院高手話部12人が一緒に手話を披露するパフォーマンスもあった。スパリゾートハワイアンズのダンシングチームのショー、日本代表帯同シェフ西芳照さん(南相馬市出身)監修の鍋の振る舞いも行われた。
いわき総合高フラダンス部の斎藤心美部長(17)は「音が聞こえない分、動きに感情を込めて踊った。一緒に踊ってくれた外国選手もいてうれしかった」、聖光学院高手話部の斎藤美羽部長(18)は「日本の手話と国際手話を披露した。良い経験ができた」と語った。
日本女子は初戦敗れる
Jヴィレッジでは開会式に先立ち、サッカー競技の女子1次リーグが始まり、日本は初戦で世界ランキング1位の米国に0―5で敗れた。日本女子は17日に英国との第2戦に臨む。
