伊坂幸太郎の小説「ガソリン生活」の主人公は、とある一家が保有する緑色の車だ。人と会話はできないが、ご主人さまの足として生活を支えていることが生きがい。ただ、運転するのは人間だ。ガス欠になれば動けず、事故に遭うことも恐れている ▼先日、燃費の良さに油断した遠出の帰り、ガソリンが残りわずかとなった。日が暮れた山あいの道で明かりがともるガソリンスタンドを見つけた時は心底ほっとした。でも、愛車は「もっと...
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