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町にビジネスホテルがない…石川でアパート民泊、新しい需要に対応

2025/11/28 07:45

民泊用に改装されたアパートの部屋。中村さんは「多様な需要に応えたい」と話す

 石川町の中村嘉一さん(68)は今年、同町で管理するアパートの部屋を民泊として活用する取り組みを始めた。同町はビジネスホテルがなく、冠婚葬祭や仕事、会合などで訪れた人が安価に宿泊できる場を提供する狙いだ。町商工会によると、県南で同様の事例は初めてという。

 中村さんは昨年、葬儀で東京都を訪れた際にマンションを活用した民泊を利用。町の人口減少に伴い近年、中村さんのアパートは入居率が低迷しており「物件を民泊にすれば、新しい需要に応えられるのではないか」と考えた。町商工会の支援を得て県に申請し、7月に許可が下りた。

 8部屋中4部屋を民泊用に改装した。風呂トイレ別のキッチン付きで、6畳間の2部屋がある。電子レンジやテレビ、冷蔵庫、シャンプー、ボディーソープなどを備える。

 町商工会の担当者は「町内では入居率の落ちているアパートが多い。物件を有効活用する事例になる」と話した。中村さんは「町を訪れる人の多様な目的に対応したい」と強調した。

 住所は石川町字北町40の1。宿泊は日~木曜日が1人6千円、金、土曜日が1人7千円。問い合わせは中村さん(電話0247・26・2798)へ。

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