聖松尾芭蕉の傑作紀行文を現代の俳壇を代表する俳人の一人が、魅力的に分析した解説書「『奥の細道』を読む」(ちくま新書)の18年ぶりの新版である。書名に「決定版」と記した点に著者の自信がうかがえる。 旧版を初めて読んだ時、芭蕉が17世紀、東北から北陸を巡った、奥の細道の旅でつかんだといわれる「不易流行」や「かるみ」の思想が、俳句論にとどまらない、壮大な宇宙論や壮絶な人生論として解説されている点に...
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