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デンソー連勝止まる ラリーで粘り切れず SVリーグ女子

2025/12/01 08:40

【岡山―デンソー】第1セット、ブロックする柳(右)=福島トヨタクラウンアリーナ

 バレーボールSVリーグ女子のデンソーエアリービーズは30日、ホームの福島トヨタクラウンアリーナで岡山に1―3で敗れた。通算成績は8勝8敗で、順位は14チーム中7位。デンソーは次戦の12月6日、ホームの宝来屋ボンズアリーナ(郡山市)で大阪Mと対戦する。午後1時5分開始予定。

 【評】デンソーは攻守で相手に屈した。セットカウント1―1で迎えた第3セット、ロザマリアのサイドからの強打や効果的なサーブで一時同点に持ち込んだが、ラリーが続く場面で粘り切れず落とした。続く第4セットも相手の多彩な攻撃に苦しみ、連続失点で突き放された。

 相手の「緩急」に迷い

 6連敗中の相手に、価値ある勝利を献上してしまった。デンソーのミドルブロッカー柳千嘉は「出だしからうまくいかず、終始相手に粘られた試合だった」と悔やむ。

 中央からの速攻や素早い攻守の切り替えなど「緩急」を強みにする相手を打開できなかった。多彩な攻撃を前に「迷いながら(ブロックに)飛んでしまった」と振り返る柳。立ち上がりから相手に傾いた流れを断ち切れず、第1セットを落とした。

 第2セットこそオポジットのモンチベレル・ロザマリアを中心にサイドからの鋭いスパイクで得点を重ねて取り返したが、反撃はそれまでだった。最大8点差から同点に持ち込んだ第3セットも、その後のシーソーゲームに屈した。辻健志監督は流れをつかんだ場面でレシーブミスが出たり、ラリーで粘り切れなかったことを挙げ「追い上げたところでもうひとつ踏み込めなかった。今後の教訓にしていかなければならない」と強調する。

 8勝8敗と一進一退を続けるデンソー。昨季の女王、大阪Mと迎える次戦も厳しい試合が予想されるが、柳は「自分たちの良さを出せるようしっかり準備し、全員で勝ちきりたい」と気を引き締めた。

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