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教員時代に視覚障害、国家資格取得し医学の道に 清水中で特別授業「新鮮な気持ち心がけて」

2025/12/01 08:50

自身の経験を語る渡辺さん

 県内の小中学校で理科教員を務め、現在は銀の森治療院(二本松市)院長の渡辺健さんが11月21日、福島市の清水中で特別授業を行った。渡辺さんは教員時代に視覚障害を患い、その後に医学の道に進んだ自身の経験を生徒たちに語った。 3年生約130人が参加。渡辺さんは「心と体と頭を鍛えてステキな出会いを!」と題して授業をした。

 渡辺さんは23年間教員として働いたが、20~30代のころに患った視覚障害が悪化し、40代後半で退職。その後、はり師など三つの国家資格を取得した。授業で渡辺さんは、生徒たちに「生きていると経験などで物事を見がちになる。いつでも新鮮な気持ちを心がけることが大切だ」と人生の教訓を伝えた。

 参加した女子生徒は「心、体、頭のいずれも大切だと学んだ。受験勉強でつらい時もあるが、折れない心を持ちたい」と話した。

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