「ふくしま鉄道博」は最終日の30日、小野町多目的研修集会施設などで開かれた。JR磐越東線を郷土食で盛り上げようと沿線市町にある磐城桜が丘、小野、田村、船引の4高校の生徒が自ら開発したみそ玉を来場者に振る舞った。パネル討論が行われ、パネリストが磐越東線やJR小野新町駅を生かした地域の活性化について意見を交わした。
「磐越東線と小野新町駅のこれから」をテーマに、交通ジャーナリストの鈴木文彦さんや只見線地域コーディネーターの酒井治子さん(只見町出身)、水郡線応援画家の佐々木麻里さん(石川町出身)、村上昭正小野町長、小野高の生徒らが意見を出し合った。
パネリストは赤字路線の利活用促進に向け、地域住民が主体的に取り組む必要性を指摘。酒井さんは「自身の思い出でもいい。磐越東線について誰かに話すことが発信になる」と提案し、鈴木さんは「沿線の人が年に1度利用するだけでも状況は変わる」と語った。
村上町長は小野新町駅や夏井駅周辺のまちづくりに言及。夏井駅近くにある旧夏井おおすぎ保育園の跡地で整備計画が進む発酵食品の製造拠点を例に挙げ「駅を中心にまちを活性化させていきたい」と述べた。
鉄道博は県の主催。ミニSL乗車体験やステージショーなども行われた。
