投資・ロマンス詐欺、昨年の被害超える116件　福島県内１～11月

　県警は９日、交流サイト（ＳＮＳ）を悪用した「投資・ロマンス詐欺」の１～１１月の被害状況を発表した。被害認知件数は１１６件（前年同期比１６件増）で、昨年１年間の１１０件を上回った。被害額は１８億３５９６万円（同７億６２６９万円増）で、１０月までの時点で昨年１年間の約１１億８０００万円を超えている。県警生活安全企画課は「恋愛感情を利用して投資話に持ち込む手口が増えているので注意してほしい」としている。

　年齢別では６５歳未満が約８割を占め、３０～５０代の被害が半数を超えた。最多は４０代の２４人。インスタグラムやマッチングアプリで接触した後、ＬＩＮＥ（ライン）に誘導する手口がほとんどだった。

　また１～１１月の「なりすまし詐欺」の被害認知件数は１８２件（前年同期比７３件増）、被害額は１１億６２７５万円（同７億８６８０万円）だった。手口別では、オレオレ詐欺と架空料金請求詐欺が全体の約８割を占める。オレオレ詐欺９２件のうち、８８件は警察官をかたる手口。被害者のうち、半数近い８３人が６５歳以上だった。