横浜市の法律事務所で事務員として勤めていた50代女性が、パワハラやセクハラを受けた末に解雇されたとして、弁護士の父子に損害賠償などを求めた訴訟が東京高裁で和解した。26日、原告側が東京都内で記者会見して明らかにした。和解は9月27日付で、女性が解決金を受け取り、事務所を退職する。
今年3月の一審横浜地裁判決などによると、女性は父親の方の弁護士からげんこつで殴られるなどのハラスメントを受けた。共同経営者の息子に助けを求めたが改善されず、2019年にうつ病と診断され、休職中の20年に解雇された。
一審判決はハラスメントとうつ病との因果関係を認定。解雇も無効だとし、約960万円の支払いを命じていた。
