東日本大震災による甚大な被害から復興に当たってきた福島県相馬市の立谷秀清市長(74)が任期満了に伴う12月14日告示、21日投開票の市長選に出馬せず、6期目の今期限りで引退することが26日、市への取材で分かった。岩手、宮城、福島3県によると、震災と東京電力福島第1原発事故で被災した計42市町村のうち、当時からの首長は宮城県気仙沼市、福島県川内村の2市村となる。
立谷氏は引退の意向を25日の市議会定例会で表明。「市民や支援者らのおかげでなんとか今日まで来ることができた。感謝の言葉しかない」と述べ、退任後は「一市民として見守る」と語った。
2001年の市長選で初当選。18年からは全国市長会会長を3期6年務めた。
