蛍光物質で空間線量測定 

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 放射線被ばくの身体への影響はその浴びた「量」の問題です。放射線や放射能がどれくらいあるかを調べるために、さまざまな測定器が存在します。

 部屋の電気を消した後に文字盤がうっすら光る目覚まし時計を持っておられる方も多いと思います。文字盤は周りから当たる光を吸収してエネルギーを蓄え、その後蓄えたエネルギーを使って徐々に光を発散します。蓄えたエネルギーが尽きると光らなくなります。

 光のエネルギーを吸収し、その後に別の光を発するもののことを「蛍光物質」と呼びます。ブラックライトを当てると蛍光物質が光るのは、ブラックライトから出る紫外線を蛍光物質が吸収し、そのエネルギーを目に見える光として発散しているからです。

 このような蛍光物質を使った計測器は空間線量の測定に多く使われています。計測器の中にある蛍光物質(シンチレーターと呼びます)に放射線が当たると、蛍光物質はその放射線のエネルギーを吸収し、微弱な光を発します。どれくらい光ったかをみることで、逆に周りにある放射線の量(空間線量)がわかるのです。このような原理を利用した測定器はシンチレーション検出器と呼ばれています。