衝突ではじいた電子測定

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 放射線被ばくの身体への影響はその浴びた「量」の問題です。放射線や放射能がどれくらいあるかを調べるために、さまざまな測定器が存在します。

 放射線はその通り道にある物質と衝突し、そこにある電子をはじき飛ばすことがあります。安定なガスで満たされた測定器の中を放射線が通過すると、そのガスと放射線が衝突し、電子がはじき飛ばされます。その電子の流れた数から放射線がどれだけかを調べているのが、ガイガーカウンターでした。

 このガスの部分に「半導体」という固体を用いているのが、半導体検出器(よくあるのがゲルマニウム半導体検出器)です。鉄や銅などの金属は電気をよく通す「導体」といわれるのに対して、ゴムやガラスは電気を通さないので「絶縁体」と呼ばれます。半導体は導体と絶縁体の中間のもの。つまり電気をある程度は通すものです。よく冷やしたゲルマニウム半導体検出器は、刺激が無いときには電気は流れませんが、放射線が当たったときだけ電子がはじき飛ばされて電気が流れます。

 液体窒素などで冷やすため、大がかりな仕組みが必要となり値段も高いのですが、どの放射性物質が存在するかを見分ける能力に優れた検出器で、食べ物の検査などにもよく使われています。