生活習慣もがんの原因に

 

 皆さんは「生活習慣病」と聞くと、どのような病気のことをイメージされるでしょうか。きっと、運動不足や偏った食事が原因となる糖尿病や肥満、高脂血症(コレステロールが高いこと)や高血圧は思い付かれる方が多いと思います。

 これらは自覚症状がほとんどないために、気付かないうちに徐々に進行し脳や心臓、血管などにダメージを与えてしまいます。その結果、ある日突然に脳梗塞や心筋梗塞といった命に関わる病気を引き起こすことがあります。それを防ぐために毎日の生活習慣の管理が重要になるわけです。

 しかし、生活習慣病は糖尿病や高血圧だけに限りません。文字通り、毎日の生活習慣と関係する病気なので、運動・食生活だけではなく、口の中のケアや睡眠などの生活リズム・喫煙・飲酒も重要となります。

 歯周病や骨粗しょう症(骨がもろくなる状態)、ロコモティブシンドローム(骨や筋肉が衰えた状態)に加えて、がんも生活習慣が大きく関係します。生活習慣病にはさまざまなものがあります。それらの原因となる習慣を知り、バランス良くコントロールすることが重要です。