原発事故、廃棄物に別基準

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 放射性物質を扱う場所からはさまざまな「放射性廃棄物」が出ます。それらは使用済み燃料を処理した後に残る高レベル放射性廃棄物と、それ以外の様々な低レベル放射性廃棄物に分けられました。これらの廃棄物は地中深くに埋めたり、圧縮してコンクリートの穴の中に閉じ込めたりと、その濃度に応じて処理方法が決まります。ただこの高・低レベルという分け方は、原子力施設などの決められた場所から出る放射性廃棄物の分け方です。

 その一方で今回の原発事故によって引き起こされた汚染の廃棄物については別の基準をつくるしかありませんでした。汚染が我々の日常生活の場に大きく広がったからです。実際には原発周辺の市町村または避難区域である(であった)場所からのものを「対策地域内廃棄物」、その外の区域であっても1キログラム当たり8000ベクレルを超えるもので、かつ下水の汚泥や焼却灰といった汚染の高くなりやすい指定されたものを「指定廃棄物」として国が管理することになっています。

 廃棄物の処理の最中に一番そばにいる埋め立て作業者の被ばく量が年間1ミリシーベルトを下回ると計算されるレベル。それを考慮して8000という数値で線が引かれました。