宇宙の線量地上の半年分

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 土の中や岩に含まれる放射性物質から天然の放射線が出ているだけではなく、空から地上にも放射線は降り注いでおり、われわれは日常からある程度の量の放射線を受けています。この宇宙から地上に降り注ぐ放射線のことを宇宙線と言いました。

 地球をとりまく大気によって遮られるために、地上では私たちの健康にとって問題ないほどに少ない宇宙線も、地上から離れて宇宙に近づくにつれてより強くなります。そのため地上から約400キロの高さにある国際宇宙ステーションでは、宇宙飛行士が受ける放射線量は、1日当たりの平均で約1ミリシーベルト。地上で私たちが周りの環境から受ける放射線の実に半年分に相当します。

 また宇宙線は太陽からも飛んでくるために、太陽の表面で大規模な爆発が起こった際には、放射線の量が危険なレベルまで急激に増えることが知られています。

 SFの漫画などで、長期間にわたって宇宙旅行をするような場面がありますが、それができる乗り物自体が現在はないことに加えて、そんなに長期間宇宙で生活することは放射線被ばくの観点からも厳しいです。実際に、火星有人飛行の際には放射線対策が大問題になるとされています。