「がん」のなりやすさ遺伝 

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 現在、日本人の2人に1人は一生のうちに何らかの「がん」になります。また約5人に1人はがんによって命を落とすことが知られています。がんは全ての人に起こり得る身近な病気です。

 がんの原因というと、食生活や飲酒・喫煙、感染症、放射線などさまざまなものがありますが、このような生活や環境に関するものに加え、遺伝的なものもあることが知られています。遺伝的といっても、がん細胞自体が子孫に伝わるのではなく、がんのなりやすさが遺伝するということです。

 例えば、家族性大腸がんといって、大腸がんになりやすい家系の方がおられます。そのような方では、ある遺伝子の機能異常があり、細胞の設計図であるDNAの複製にミスが起こりやすく、それががん発生の原因となることが知られています。

 ただ、このような、がんになる原因がほぼ特定できるような場合はまれです。ほとんどのがんは、何か一つの原因だけで起こるのではなく、多くの原因が重なり合って起こります。だからこそ、がんを防ぐには何か一つの原因だけを考えるのではなく、さまざまな原因を知りバランス良く対処していくことが重要なのです。