われわれは新聞やテレビ、ラジオなどいろいろな媒体から情報を得ます。しかしそれだけに限らず、特に若い世代ではインターネット検索、ツイッターやフェイスブックといったＳＮＳ（ソーシャル・ネットワーキング・サービス）での交流を通して情報を得るようになりました。放射線に関してもたくさんの情報がネット上にあふれています。

　情報の伝え方に関して、テレビは映像、新聞は文字、といったように媒体にはそれぞれの特徴があります。ネットやＳＮＳも同様にそれぞれの長所と短所が存在します。

　ネットやＳＮＳの特徴の一つはその伝わる速さです。新聞では号外などを除き、次の朝刊や夕刊を待たねばなりません。それに対し、ネットを使えばほんの数秒の間に世界中のどこにでも情報を届けることができます。そのため、緊急時や速報といった観点からは非常に強いです。

　しかしその一方で、誰でも発信できるため、内容があいまい、間違いとしても検証がなされずに広がっていきます。ＳＮＳの中では論理的な内容より、怒りや悲しみなどの感情的な内容は真偽にかかわらず、すぐに広がることが知られています。

　放射線に関して情報を得る際にも、それぞれの媒体の特徴を知り、うまく付き合うことが重要です。