震度6強の地震で建物の倒壊や大規模な土砂崩れなどが発生、断水も市民生活に影響を及ぼした。東京電力福島第1原発事故に伴う浜通りからの避難者を最大約1万2千人受け入れた一方、放射性物質への不安から市外に自主避難する市民が約7500人に上った。
復興に貢献するため大学が新しい役割を担うようになった。福島医大は2016(平成28)年、子どもと女性に特化した医療などを担うふくしま国際医療科学センターを全面稼働させた。
今年4月に保健科学部が開設予定。福島大は福島の農業再生に貢献する食農学類を19年に開設した。
復興加速へ道路網の整備も進み、17年に東北中央道福島大笹生―米沢北インターチェンジ(IC)間が開通した。同IC付近に道の駅を建設中で、観光振興に期待がかかる。
20年には福島市出身の作曲家古関裕而夫妻をモデルとしたNHK朝ドラ「エール」が放送された。朝ドラで全国から注目を集めた経験を生かせるかが問われている。