「古里の子どもたちに美術作品をたくさん見てもらいたい」。ゼビオと当館の創立者である父の諸橋廷蔵(ていぞう)(1934~2003年)がよく口にしていた言葉だ。 1999(平成11)年6月3日、父の長年の夢だった美術館が裏磐梯にオープンした。父は派手なことが嫌いなのでテープカットなどは行わず、静かな船出だったことを覚えている。美術館の紹介文には「ゼビオのゼの字も入れないでほしい」と頼んでいた。...
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