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【4】演じ手の思いは伝わる 落語家・桂幸丸

2025/02/06 10:45

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真打ち昇進を果たした頃の私(左)。「お客さんとの呼吸がぴったり合う」演目ができた時は「落語家になって良かった」とかみしめている。右は兄弟子の故桂歌丸

 芸という商売は、お客さんからの反応や評価があってこそ。伝わらなければ意味がないんです。お客さんに「はまった」かどうかは、表情で分かる。「面白いね」「大したことないね」「あと何分しゃべるんだろう」。客席の小さな声も聞こえてくるもんです。  前座、二つ目の駆け出し時代は、空回りも多かった。芸人なのに、客を笑わせるよりも自分のことで精いっぱい。私は「出たがり」なのに、「あがり症」。今でもそうなんです...

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