明治政府が150年前の2月、国民に名字を名乗ることを義務付けた。かなり混乱したのだろう。金田一春彦によると、集落全体が野菜や魚ばかりの姓だったり、一つの村が全部同じ姓だったりということがあった(「ことばの歳時記」新潮文庫) ▼その名残かどうかは分からないが、聞き込み取材をしていて、同じ姓ばかりの集落を歩いたことが何度かあった。小欄の実家周辺もそうで、大人たちは「○○やん」「□□ちゃん」と、名前で...
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