店舗に隣接する住宅2階に黒く焼け焦げた跡が残っている。 開店から約9カ月が過ぎ、豆腐屋として軌道に乗り始めた頃の2001年3月20日、雪の影響で客足が遠のく冬を越え、春にかけてお客さんが来るのを心待ちにしていた。いつもの朝と変わらず、私が豆腐作りを始めていた時、妻朋子の叫び声が聞こえた。「火事!」。住居スペースの2階から火が出ていた。 消火器で消火を試みたが、火の勢いは弱まらない。私は熱...
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