作家の司馬遼太郎は、小説を書く時に舞台となる風土ぐるみで人間を書きたいと考えていた。このため、土地にまつわる雰囲気を感じることを大事にしていた ▼その際に心がけていたことは、土地の風景が持つ力を感じるとともに、現地の人が交わす言葉に耳を傾けることだった。そこから醸し出される「ほんとに微粒子みたいな気分」をつかみ、その風土の特徴を見つけていたという(「歴史と風土」文春文庫) ▼楢葉町のJR竜田駅...
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