浪江町の震災遺構「請戸小」では、来館者から寄せられたメッセージや写真の展示が始まり、訪れた人たちが震災と原発事故の記憶を共有した。
指定管理者のNPO法人海族DMC(宮城県)が「来館者の想いをつなぐメッセージ展」と題し、震災の記憶の伝承などを目的に31日まで開く。
2021年10月に県内初の震災遺構として開館し、今年2月に来館者20万人を突破した。来館者が書き込んだメッセージノートは8冊で、約480ページに及ぶ。ノートには「福島魂で一緒にがんばろう」「がんばった東北!がんばろう東北!」との激励メッセージなども書かれている。
新潟県から訪れた目黒修一さん(79)は「これからも復興に向けて応援したい」と話した。同NPOの太見洋介理事長は来館者のメッセージについて「多くの方に共感してもらえるよう残していきたい」と語った。