福島民友愛の事業団は18日、福島市の福島民友新聞社で社会福祉推進事業助成金の贈呈式を行い、子ども食堂の運営などに取り組む団体に助成金を贈った。
県内の5団体に各20万円、計100万円を助成した。中川俊哉理事長(福島民友新聞社会長)が「行政の手の届かないところに手を差し伸べる、地域に輝く希望の灯台のような活動ばかり。これからも希望の灯を絶やさずに活動を続けていただきたい」とあいさつし、各団体の代表者に目録を手渡した。各代表者が団体の歩みや目的、活動内容を報告した。
このうち、特定非営利活動法人チームふくしま(福島市)の山田沙也加ブランドマネジャーは「これからも次世代の子どもたちのために活動していく」と述べた。ほっこりくらぶ(西会津町)の鈴木百合子代表、おだか0円食堂(南相馬市)の岡崎義典代表、NPO法人保原中央自治振興会(伊達市)の佐瀬之人事務局長も出席した。
毎月10日「食事の場」
【ほっこりくらぶ(西会津町)】子どもを中心とした町民の居場所づくりとして、毎月10日に子どもや高齢者、障害者らが一堂に集う食事の場を提供している。町民から食材提供を受け、余った食材は困窮世帯などに提供している。
豊かな心身成長貢献
【一般社団法人Teco(いわき市)】2019年の東日本台風の被災者や、経済的な理由などで家族で食事をする機会が少ない子どもや高齢者らを対象にコミュニティー食堂を運営。子どもたちの豊かな心身の成長に貢献している。
情報提供し自立促す
【特定非営利活動法人チームふくしま(福島市)】ひとり親や奨学金を受ける学生、困窮世帯などを対象に無人福祉型子ども食堂「コミュニティフリッジひまわり」を運営。交流ノートや就職情報などを設置して利用者の自立も支援している。
触れ合いの場を提供
【おだか0円食堂(南相馬市)】同市小高区に住む子どもたちと高齢者との触れ合いの場として月2回無料で食事の場を提供している。学校の長期休み期間には昼食を提供するなど、地域の住民同士のつながりを増やす活動に力を入れる。
子ども食堂や「昔話」
【NPO法人保原中央自治振興会(伊達市)】保原小、桃陵中の制服リサイクルや認知症予防教室など、活気と魅力ある地域づくりに取り組む。子どもや高齢者、貧困家庭を対象に子ども食堂と昔話を語る会も開催している。