暦の上では秋だが、厳しい残暑が続く。桑折町振興公社の町産モモの主力品種「あかつき」の6次化商品「至福の桃ソルベ」(標準価格1個350円)で、暑さ疲れを癒やしてみてはいかがだろうか。
ソルベは、果汁などを凍らせた冷菓で、乳脂肪が含まれていないため、さっぱりとした味が特徴だ。同町のあかつきは皇室に献上される桃として有名。そのおいしさを一年中知ってもらい、東京電力福島第1原発事故による風評被害の払拭などにつなげようと、2017年にソルベが開発された。
果汁率75%と町産モモがぜいたくに使用され、モモをかじったようなジューシーで爽やかな甘さが楽しめる。ソルベが少し溶けると、滑らかなモモの甘さと風味が一層強くなる。
18年度には、食に精通する「美食女子」や女性バイヤーが審査するイベント「FOODEX美食女子グランプリ」で金賞を受賞した。専用ボックスに6個入りのギフトセットも人気だ。
「至福の桃」にはモモのキャンディーやグミ、飲むこんにゃくゼリーのシリーズ品が登場している。
町振興公社理事長の石幡正則さん(72)は「ソルベであかつきのおいしさを感じてもらいたい」と話す。商品名には「食べれば幸せを感じるように」との思いを込めているそう。なるほど。フレッシュなモモのソルベを食べ終わったころには、幸せな気持ちになること間違いなしだ。
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桑折町振興公社 桑折町下郡字下郡前5の2。電話024・572・3216。同町のレガーレこおり内のイタリアンレストランピザスタや町民研修センター「うぶかの郷」のほか、県観光物産館などで販売。オンラインショップでも購入可能。