バスケットボール男子Bリーグ2部(B2)は4日、2025―26シーズンが開幕する。東地区の福島ファイヤーボンズは4、5の両日、宝来屋ボンズアリーナ(郡山市)で同地区の横浜エクセレンスとの開幕節を迎える。4日は午後3時5分、5日は午後1時35分開始予定。
B2は東、西の2地区に計14チームが参戦する。東地区は福島、青森、岩手、山形、横浜、福井、信州の7チーム。西地区との交流戦を含め、来年4月まで60試合を行い、優勝とプレーオフ進出を争う。2026―27シーズンからの新リーグ移行と降格条件の変更などに伴い、今季はB1、B2間の昇降格は行わない。
新HC「プレーオフ目指す」
今季の福島は大幅なチーム改革に着手した。トヨタ東京アルバルク(現A東京)などでプレーし、GMとしてB1京都ハンナリーズ躍進の立役者にもなった渡辺拓馬氏(福島市出身)をゼネラルマネージャー(GM)に迎え、選手も大幅に入れ替えた。東地区7チーム中最下位となった昨季からの巻き返しを図る。
ヘッドコーチ(HC)には台湾リーグのニュータイペイ・キングスの元HCで、同チームをリーグ2連覇に導いたライアン・マルシャン氏が就任。PG笠井康平以外のメンバーが入れ替わり、選手13人(日本人選手10人、外国籍選手3人)で戦う。「ガードの選手が背の高い選手に仕掛けるような、クリエイティブなバスケットを展開したい」とマルシャンHC。日本では3人のガードと2人の背の高い選手で試合をつくるスタイルが主流とされているが、今季の福島は13人中9人がガード登録しており、ポジションにとらわれず、1人の選手がさまざまな動きをするチームを目指す。
2026―27シーズンからリーグはトップカテゴリーのBリーグ・プレミア(Bプレミア)や新2部「Bリーグ・ワン(Bワン)」などに生まれ変わる。Bプレミア参入は興業や観客数などが主な条件になっており、29―30シーズンの参入を目指す福島は、より多くの観客を呼び込むためにも強いチームをつくる必要がある。マルシャンHCは「台湾リーグで優勝した経験を生かし、まずはプレーオフ進出を目指す」と意気込んだ。