バスケットボール男子Bリーグ2部(B2)東地区の福島ファイヤーボンズは4日、ホームの宝来屋ボンズアリーナで同地区の横浜エクセレンスを86―78で振り切り、開幕戦を勝利で飾った。B2には14チームが参戦し、2地区に分かれて各60試合を戦う。各地区の上位3チームと、ほかの8チームのうち勝率上位2チームの計8チームが、優勝を懸けたB2プレーオフに進出する。
福島は次戦の5日も同会場で横浜EXと対戦する。午後1時35分開始予定。
【経過】福島は第1Q、4本の3点シュートを決めるなどして同点とした。第2Qはフリースローやナンジのゴール下でのシュートが決まり、6点をリードした。第3Qは相手の攻撃で2点差に詰め寄られたが、第4Qでナンジやガードナーを中心とした攻撃で突き放した。
ナンジ最多27得点
今季大幅に選手を入れ替え、生まれ変わったチームが幸先のいいスタートを切った。2季連続の開幕戦勝利をつかんだ福島は積極的に圧力をかける守備とパスを多用するプレーを展開。いずれもチーム最多の27得点と22リバウンドで「ダブルダブル」を達成したセンターのジャック・ナンジは「準備してきたことを遂行でき、40分間ハードにプレーできた」と勝利の味をかみしめた。
昨年は最下位に沈んだことでチーム改革を進め、選手13人中12人が若手を中心とした新入団選手となった。ライアン・マルシャンヘッドコーチは選手一人一人が体を張って守り、速いテンポでパスを回すプレースタイルを目指した。
迎えた開幕戦。福島は果敢にボールを取りに行く姿勢で相手のターンオーバーを誘い、リバウンドを奪って攻撃の芽を摘んだ。守備で流れをつかむと、攻撃時のパスもスムーズにつながり、内、外から多彩なシュートで得点を重ねた。ナンジも2メートル12センチの長身を生かしてゴール下を支配し、豪快なダンクシュートを決めるなど大暴れした。
チームは21アシストを記録。ナンジは「どこにパスが欲しいのかみんなが理解してきている」とチームスタイルの浸透を実感する。目標は3季ぶりのプレーオフ進出。次の勝利に向け、新たなチームはまだまだ成長を続ける。