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棚倉出身・勝田蕉琴の画業たどる 埼玉・川越市立美術館で展覧会

2025/11/11 11:30

勝田蕉琴「安らかなる鳥の巣」(1921年、県立美術館蔵)
勝田蕉琴「出城釈迦」(1907年、県立美術館蔵)

 現在の棚倉町出身の日本画家勝田蕉琴(1879~1963年)の画業をたどる展覧会が12月7日まで、埼玉県の川越市立美術館で開かれている。

 勝田は棚倉藩から川越藩に転封となった松平周防守(すおうのかみ)家に仕えた父親の縁で、川越の親族を頼り上京。橋本雅邦に師事した後、東京美術学校で学んだ。卒業後は渡航先のインドでの取材を生かした作品を発表するが、文展での受賞を境に花鳥画に注力、評価を高めた。

 展覧会では、文展や帝展に出品された代表作を中心に、「出城釈迦(しゃか)」や「安らかなる鳥の巣」をはじめとする作品、スケッチ、インド滞在時の資料など約80点を紹介している。

 時間は午前9時~午後5時(最終入館は同4時半)。月曜(24日、12月1日を除く)と今月25日は休館。観覧料は一般700円、大学・高校生350円、中学生以下無料。問い合わせは同館(電話049・228・8080)へ。

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