現代であれば、SNSが大騒ぎとなるに違いない。詩人の佐藤春夫が友人谷崎潤一郎の妻千代と恋に落ちた。谷崎は思うところがあって、千代を佐藤に「譲る」ことに。佐藤は、千代とその娘と一緒に暮らし始める。しかし谷崎は数カ月で心変わり。2人は連れ戻された ▼取り残された佐藤は、3人で囲んだ食卓が忘れられない。秋風よ、あの団らんは夢ではないと証明してくれ、私が孤独に夕食を食べていると伝えてくれ―と詩に書いて...
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