聖光学院高と地元企業などが”青春の香り”をイメージしたアロマスプレー「Kimiiro(キミイロ)」を企画開発した。メンバーで同校進学探究コース1年の平間聖さん(15)は「(アロマで)自分の青春を思い出してもらえたら」と話した。
聖光学院高と合同会社「Hidane」(南相馬市)、ミライクルラボを運営する「ツクリエ」(東京都)は連携協定「聖光学院ミライラボ」を締結しており、起業家精神を育成する教育と地域ビジネスで地域社会の活性化を目指している。2024年度はバスボム作りに挑戦し、本年度は香りを題材に、アロマ商品の開発に取り組んだ。
同コースの1年生10人は授業でアロマの調香を30回以上行ったほか、9月に伊達市で開かれたイベント「ダテノワ文化祭」「第3回ふくしま三大鶏フェス」で来場者約200人を対象に試作品の市場調査を実施し、アロマスプレーを改良した。ジンの蒸留所「naturadistill(ナチュラディスティル)川内村蒸溜所」が製造した。
完成した商品は1本30ミリリットルで、テーマは「好きが重なる2人の花火大会」。レモングラスとクラリセージ、サイプレスの三つの精油で、告白成功後のドキドキ感や花火の美しさ、夏祭りの人混みなどを表現した。アロマには伊達市産モモの種で作った蒸留液も組み合わせている。平間さんは「植物とシトラス系のアロマで爽やかな香りにした」と話す。
製造・活動資金募る
聖光学院高は商品の製造と来年度の探究プログラムの活動費を集めるため、クラウドファンディング(CF)で寄付を募っており、返礼品でアロマスプレーを贈る。当面の目標額は100万円で、今月末までCFサイトで支援を受け付けている。寄付額に応じて草木染の巾着袋やクラフトジンなどの返礼品も用意している。また来年以降、アロマスプレーの販売も検討している。問い合わせはミライクルラボ(メールinfo@miraikurulab.com)へ。
