長野県筑北村に工房を構える「ヨコヤマギターズ」が、広野町産カヤを使ったウクレレ制作に取り組んでいる。試作品が完成し、23日に広野町の「多世代交流スペースぷらっとあっと」で開かれた毎月恒例の「まちなかマルシェ」でお披露目と試奏があった。
町内の撮影を続けている写真家八木香保里さん=東京都=がヨコヤマギターズの工房を撮影した際、広野町の話をしたのが契機。地域活性化につなげようと、ぷらっとあっとを運営する同町の青木裕介さんらが協力し「ひろのウクレレプロジェクト」として始まった。
この日はヨコヤマギターズの橋川知明さんと橋川美紀さん、八木さんが訪れ、町民と交流。ウクレレは町にちなんだマーク(象嵌(ぞうがん)、インレイ)を入れて完成する。まちなかマルシェ来場者に行った「ミカン」「トンボ」などの図案のアンケート結果を基に決める。
今後は完成品のお披露目をした後、町内でウクレレ教室の開催や生涯学習発表会での演奏を計画している。
青木さんは「欲しい人に手にとってもらえるウクレレになれば。将来的に町のふるさと納税の返礼品にまで発展すればいいな」と期待を膨らませた。
