会社員や公務員らが持つ既存の健康保険証の有効期限が12月1日に迫る中、福島市役所の窓口には27日、大勢の市民が「駆け込み」でマイナンバーカードの新規登録手続きなどに訪れた。20分~1時間程度の待ち時間となることもあり、市は12月にかけてさらに混雑する可能性があるとしている。
期限を迎えるのは、健康保険組合と協会けんぽ、共済組合。厚生労働省は12月2日以降、マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」か、マイナンバーカードを持っていない人は「資格確認書」を利用するよう呼びかけている。マイナンバーカードは各役所での手続きのほか、オンラインでも申請できる。
福島市によると、市役所本庁の窓口では今月に入ってから手続きに訪れる市民が増え、一日の来訪者が100人を超えることもあるという。マイナンバーカードの更新時期を迎える市民も多く、市は混雑につながっているとみている。
家族のマイナ保険証への切り替えに訪れた同市の保育士(37)は「健康保険証を返還しなければならないので早めに申請しようと思って来た。30分待ちと聞いて驚いた」と話した。
市の担当者は「資格確認書でこれまで通り医療機関を受診できる。慌てず申請してほしい」と呼びかけている。
