須賀川商工会議所などが行う新たな視察研修「すかがわ震災まちなか復興&特撮ツーリズム」の受け入れが4日、福島県須賀川市で始まった。千葉県の商議所関係者9人が訪れ、東日本大震災からの復興の現状や特撮文化を生かした同市の取り組みなどを学んでいる。5日まで。
視察研修は須賀川商議所が中心となってつくる「すかがわ震災まちなか復興&特撮ツーリズム推進協議会」が実施。同市内の復興関連施設や、同市出身で「特撮の神様」と称される故円谷英二監督が礎を築いた特撮文化の関連施設を観光資源として活用し、地域経済の活性化につなげる。
研修に参加した9人は4日、須賀川特撮アーカイブセンターなどを訪問。木更津商議所の鶴岡英樹事務局長は「須賀川の特撮文化と復興を両立させたまちづくりの施策や展開、地域住民や事業者との連携の在り方を学びたい」と話した。5日には震災後に開庁した市役所や市民交流センター「テッテ」などを視察する。
同市は震災で市庁舎をはじめとした多くの建物が全壊したり、藤沼湖が決壊したりするなど甚大な被害を受けた。震災後は、まちの創造的復興を目指して施設整備を進めたほか、特撮文化を取り入れたまちづくりを進めている。協議会は同市内を巡るモデルコースを考案し、6月から全国515の商議所ネットワークを生かして売り込んできた。
