書名の「ふたり」は、二本松藩士の子で米イェール大教授の朝河貫一と、ジャーナリストの徳富蘇峰という、同じ明治から昭和初期を生きた人物。彼らは朝河がアメリカ、蘇峰は日本で暮らし、真逆の視点で両国が戦争へ突入する時代を見つめた。 本書は、特に満州事変が起きた1931(昭和6)年から日米が開戦した41年までの状況を二人それぞれの視点を通し描き、開戦前夜の空気を浮かび上がらせた歴史小説である。 一般に、朝...
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