8日午後11時15分ごろ、青森県八戸市で震度6強の地震があった。気象庁によると、震源は青森県東方沖で震源の深さは54キロ。地震の規模はマグニチュード(M)7.5。
福島県内では、双葉町で最大震度4を観測した。沿岸部に津波注意報が発表され、相馬港には9日午前3時54分に最大波となる20センチの津波が到達したが、大きな被害は確認されなかった。
県などによると、いわき市は沿岸部、広野町は217世帯436人に避難指示を出した。いわき、相馬、広野、富岡、浪江の5市町は避難所を開設した。避難指示は午前6時20分に全て解除された。
JR東日本によると、東北新幹線は8日午後11時15分ごろ、福島―新青森間で下り列車3本が一時停車。福島駅ではやまびこ223号が停車し、約2時間50分後に運転を再開した。乗客127人にけがや体調不良はなかった。9日も盛岡―新青森間で始発から午後3時40分ごろまで、上下線で運転を見合わせた。
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本県沿岸部への津波注意報の発令を受け、東京電力は8日午後11時42分、福島第1原発で実施している処理水の海洋放出を一時停止した。注意報解除後、設備に異常がないことを確認し、9日午後2時34分に放出を再開した。放出完了は計画通り22日の予定。
