トリチウム含む「処理水処分」議論続く 海洋放出の優位性強調

 

 敷地内には、放射性物質で汚染された水を浄化した処理水を保管しているタンクが林立している。処理水には放射性物質のトリチウムが含まれており、処分方法を巡り議論が続く。有識者による政府の小委員会は2月、海洋と大気(水蒸気)への放出を「現実的な選択肢」とした上で、海洋放出の優位性を強調した報告書をまとめた。

 政府は今後、県内の農林水産業者らの意見を聞き、方針を決定する見通し。東京電力の処理水の保管計画では早ければ2022年夏にも保管タンクの容量が満杯になる見通しで、政府の判断が注目される。