世界最大規模「福島水素エネルギー研究フィールド」3月7日開所

 
日に開所する世界最大規模の水素製造拠点。7月に実証運転を始める。製造した水素の一部は、東京五輪の聖火台や聖火リレーの一部などで活用される

 浪江町に整備されている世界最大規模の水素製造拠点「福島水素エネルギー研究フィールド」が7日に開所する。

 施設は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と東芝、東北電力、岩谷産業が計画。敷地内の太陽光発電で生んだ電気を使い、世界最大級の水電解装置(最大10メガワット)で水素を製造する。NEDOによると、開所後に安定運転を確認し、7月に実証運転を開始、本格的な水素製造・供給を行う。

 製造した水素の一部は、東京五輪・パラリンピックで聖火台や聖火リレーの一部などで活用されるほか、国と県が掲げる「福島新エネ社会構想」に基づき、県内を中心に幅広く水素の利活用を進める。

 水素製造拠点について、吉田数博浪江町長は「地元で製造した水素を、今夏、一部先行開所する町内の道の駅で利活用したり、水素ステーションを整備するなどしたい。環境に優しい町ということをPRしていきたい」と期待する。