沿岸部の「原風景」を後世に伝える 相馬市伝承鎮魂祈念館

 

 相馬市沿岸部の原釜地区にある市伝承鎮魂祈念館は、2015(平成27)年4月に開所した。防災教育の一環として訪れる児童、生徒や視察ツアーの団体などを受け入れており、これまでに約15万人が来場した。

 施設内には、犠牲になった市民の名前を記した「追悼の場」、震災前の光景や津波被害のすさまじさを映像や写真で伝える「継承の場」を設けている。震災から時間がたっても、決して忘れてはいけないものとして、鎮魂の思いや沿岸部の「原風景」を後世に伝えることを施設運営の柱に据えている。問い合わせは同館(電話0244・32・1366)へ。