地域住民と子ども交流 楢葉小、校内の空き教室にセンター開設

 

 楢葉町では、楢葉北小と楢葉南小の統合により「楢葉小」が今春開校した。統合に合わせ、校内の空き教室に子どもたちが地域住民と自由に交流できる「地域学校協働センター」を開所させた。

 センター開設の狙いは、多くの町民と触れ合う中で個性を伸ばしてもらうことだ。教室は毎週月~木曜日の放課後と隔週の土曜日に開放され、地域住民を講師に招いた書道教室や料理教室のほか、キャンプや釣りなど幅広い体験教室を展開していく。青木洋教育長は「施設をうまく活用し、自分の得意分野を見つけてほしい」と期待する。

 楢葉北小と楢葉南小、楢葉中は原発事故の影響でいわき市の仮設校舎に移った。町の避難指示解除後の17年から、小学校2校も町内の楢葉中の校舎を間借りして授業を再開したが、帰還が進むにつれて子どもの数が増えたため、小学校2校を統合した上で独立させた。