自民党は、日本維新の会との連立政権合意書に盛り込んだ衆院議員定数の削減について議論する「政治制度改革本部」(本部長・加藤勝信前財務相)の初会合を週内にも開催する方向だ。議員定数削減は「身を切る改革」を重視する維新にとって優先度が高い項目だが、自民内には性急な削減に慎重な意見も根強い。合意形成がすんなり図れるかどうかは見通せない。
連立政権合意書は「1割を目標に衆院議員定数を削減するため、2025年臨時国会に議員立法案を提出し、成立を目指す」と明記した。維新は現行の定数465の約1割に当たる50議席を、比例代表から削減すべきだと主張しており、政治制度改革本部が自民内の議論の場となる。
