ベトナムから密輸したコメを国産と偽って販売したなどとして、大阪府警は1日までに、詐欺や米トレーサビリティー法違反容疑などで、ベトナム国籍の食品販売会社経営の女(37)と夫(47)=いずれも関税法違反罪などで起訴=を追送検した。府警は30都府県の小売業者に約300トンを販売し、約1億3千万円の利益を得たとみている。
府警によると、2人はチャン・ティ・トゥ・フェン容疑者と自営業武重智之容疑者。容疑を認め、フェン容疑者は「ベトナムで安くコメを仕入れて日本で売れば、利益が出る」と供述。ベトナムに指示役がいるとみられ、府警は、国産米高騰に乗じて組織的に密輸を繰り返したとみている。
