菅野典雄飯舘村長に聞く 避難解除はスタート...復興取り組む

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インタビューに答える菅野村長

 飯舘村は3月31日、帰還困難区域の長泥地区を除いて避難指示が解除される。菅野典雄村長に避難指示解除後の村再生への考えなどを聞いた。

 ―3月31日に避難指示解除される。
 「私にとってはあっという間の6年だったが、村民にとってはとても長い、長い期間だったと思う。避難指示解除はスタートであり、これからが復興に向けた長い道のりが始まると思っている。大変だが古里再生はやりがいがある。災害に対応してきた6年の経験を生かし復興に取り組む」

 ―解除後の課題は。
 「2018(平成30)年4月に予定している学校再開に向けた準備とともに、4月から帰還する村民に対する支援が大きな課題となる。村民に寄り添いながら支援していきたい。避難し村外に住んでいようとも、心を寄せていきたい。農地も最大限に維持管理し次世代につなぐことが大事。農地管理会社を設立することも構想の一つ。長期的に支援する施策が必要だ」

 ―帰還する人は少人数となることが予想される。
 「長期的な視点で考えることが大事であり、原子力災害は明確な帰還率を設定すると村民の皆さんに強制や圧迫感を与えてしまうと感じている。村に帰ってもらえるよう、良い生活環境を整えるべく最大の努力をすることだけだ。前を向いてしっかりと情報発信していきたい」

 ―帰還困難区域として残る長泥地区の復興策は。
 「一部を除染しミニ復興拠点を整備するという政府の方針とは異なり、住民の皆さんは全域の除染を強く望んでいる。復興計画を策定する段階とはなっていないのが現状だ。国も交えて住民の皆さんと話し合いを何度も重ねることが必要だと考えている」