【起き上がり小法師】〔富岡・カフェY〕帰還住民の交流の場に

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「交流の場にしたい」と語る渡辺さん(左)と鈴木さん

 原発事故に伴う帰還困難区域への立ち入りを制限するバリケードから西側に6メートル。富岡町本岡字王塚の国道6号沿いにクリーム色の洋風の店が立つ。復興の最前線で、帰還した住民や廃炉・復興事業の作業員らに憩いのひとときを届けているのが「カフェY」だ。

 ママこと店主の渡辺愛子さん(52)は、地元いわき市の飲食店で働いていた際、顧客から富岡町の空き店舗を活用した出店を依頼された。震災前、子どもの進学先の南相馬市を訪ねるたびに通過していたが、富岡に縁はなかった。

 それでも「古里に戻ってきた人や被災地で働く人たちが互いに楽しくコミュニケーションを取れる場が必要になる。地域のコミュニティーを再生するために少しでも役に立ちたい」と出店を決心した。

 開店に向け、震災と原発事故の影響で傷んだ建物の修繕などで初期投資がかさみ、苦労の連続だったが、6月に仮オープンし、7月下旬から本格営業を始めた。

 コーヒーやピザなどの軽食、スープとドリンク付きの日替わりランチ、アルコール類を提供する。

 渡辺さんと一緒に店を切り盛りする鈴木歩那美(ほなみ)さん(26)も「少しずつ常連客が増えてきた。交流の場になれば」と笑顔でもてなす。

 日替わりランチは1000円。カラオケやダーツも楽しめる。営業時間は午前11時~午後6時(木、金、土曜日は午前0時、日曜日は午後3時)。

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