大七酒造(二本松市)は2日、農林水産省のつなぐ棚田遺産に認定されている二本松市二伊滝の西谷棚田で栽培した酒造好適米「山田錦」で仕込んだ新商品「大七生(きもと)特別純米酒西谷棚田」を発表した。4日から県内の酒販店などで販売される。
大七酒造は地域の農業や環境保全のため、美しい日本の田園風景である西谷棚田の維持、存続の支援をしたいと地元の西谷棚田保全会などとともに棚田再生に取り組み、昨年から酒米の栽培を開始した。
「大七生特別純米酒西谷棚田」は、手作りの棚田米ならではの穏やかな味わいとすがすがしい喉越しが特徴。程よく熟成しながらも新鮮さも残し、軽やかで滑らかな上に、うまみがたっぷり詰まった酒に仕上げた。価格は720ミリリットル、1980円。
二本松市の西谷棚田で2日に開かれた発表会には、大七酒造の太田七右衛門社長や西谷棚田保全会の渡辺久司会長、中山間西谷棚田集落の渡辺勝則会長らが出席。太田社長は「二伊滝地区の皆さんの棚田にかける思いがたくさん詰まったお酒です。ぜひ楽しんでほしい」とPRした。問い合わせは大七酒造(電話0243・23・0007)へ。