納豆の日本一を決める第29回全国納豆鑑評会は21日、郡山市で行われた。審査員が納豆の糸の引き具合や風味の良さなどを審査し、最優秀賞の農林水産大臣賞に高丸食品(愛知県)の「国産中粒納豆 伝説」が輝いた。本県からの入賞はなかった。
全国納豆協同組合連合会の主催。福島県開催は2005年以来、20年ぶり。1世帯当たりの納豆の購入金額が全国トップレベルで、発酵食文化も盛んなことから開催地に選ばれた。
鑑評会では、大粒・中粒、小粒・極小粒、ひきわり、アメリカ大豆の4部門に、北海道から九州まで23都道府県のメーカー68社が計176点(県内は3社6点)を出品した。
研究者や食品関係者ら17人が審査した。県内からも郡山女子大短期大学部の会田久仁子教授らが参加した。審査員は商品名が分からない状態で「見た目」「香り」「食感(味含む)」を基準に、納豆を口に運んだり、混ぜて糸の状態を確認したりしながら評価した。大粒・中粒、小粒・極小粒の中から、最優秀賞を選出した。
関連イベントとして納豆の混ぜる回数や糸を伸ばして距離を競う大会も行われた。連合会公認キャラクター「ねば~る君」も登場し、会場を盛り上げた。
県納豆組合理事長で、昨年最優秀賞を受賞したミドリヤ(郡山市)の村上利勝代表取締役は今回受賞はならなかったが、「これからも毎日が鑑評会と思いながら納豆作りに励み、次世代に納豆の良さを伝えていく。皆さんにたくさん食べてほしい」と語った。
