バスケットボール男子Bリーグ2部(B2)東地区の福島ファイヤーボンズは30日、ホームの宝来屋ボンズアリーナで福岡に4度の延長の末、120―114で勝利した。連勝記録は17に伸ばした。通算成績は18勝1敗で東地区首位を維持している。
福島は次戦の12月6日、アウェーの山形県総合運動公園(山形県天童市)で山形と対戦する。午後3時5分開始予定。

【経過】福島は第1Q、2点シュート5本にとどまり13点差をつけられた。第3Qまでリードを許したが、第4Qでマニゴールトらの得点で土壇場で追いついた。その後、両者譲らぬ展開で延長を繰り返し、4度目の延長でガードナーの3点シュートや中野のフリースローで突き放した。
マニゴールト「チームのためにできた」
驚異の粘りで最大18点差をひっくり返した。19得点、15アシスト、16リバウンドのトリプルダブルの大活躍を見せたスモールフォワード・パワーフォワードのケニー・マニゴールトは「(攻守の)全てに関わり、チームのためにできた」とご満悦だ。
チームは序盤から積極的にシュートを放ったが、リングにことごとく嫌われ、逆に得点を奪われる一方的な展開となった。13点差を追う第4Q、それまでアシストを中心に動いていたマニゴールトはセンターのパトリック・ガードナーに「お前の時間だ。もっとシュートを打ちにいけ」と声をかけられた。
スイッチが入ったマニゴールトはスチールから一気に駆け上がり、反撃ののろしと言わんばかりのダンクをお見舞い。66―68の場面で2点シュートを確実に沈めると、クラブ最多の4833人が詰めかけた会場のボルテージは最高潮となった。
一進一退の攻防を制した福島だが、チームが得意とするフリースローの成功率が6割を切るという課題もあった。「次はもっと決められるようにメンタルを強くしていきたい」とマニゴールト。まだまだ連勝を止めるわけにはいかない。
