花の数だけ、味の物語がある。そう気付かせてくれるのが「国産有機はちみつ3点セット」の「栃(とち)の花」「きはだ」「レーズン」だ。自然豊かな奥会津で採れた個性的な3種類の甘みは食卓に新しい彩りを与えてくれそうだ。
「栃の花」は花自体に強い甘みと香りがあり、蜂蜜は飽きのこないマイルドな味わい。「きはだ」はほろ苦さと爽やかなかんきつ系の後味が特徴で、カプレーゼなどの料理と相性が良い。ケンポナシの花から採れた「レーズン」はお香のような深い香りで、ウイスキーやアイスクリームにぴったり。
こだわり尽くした生産方法が特徴の一つで、日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会から国産唯一の有機認証を受けている。ミツバチの巣箱から半径4キロのエリアに農薬や化学肥料を使った田畑がない蜜源から採取するなど徹底した品質管理を行いながら生産している。
「蜂蜜の色の美しさや花に興味を持ってもらおうと『辞典』のようなパッケージにもこだわっています」。そう話すのは松本養蜂総本場の女将(おかみ)松本彩子さん(37)。店で取り扱う蜂蜜は20種類前後。店名に「ブティック」と付いているように丁寧に商品を扱い、来店者の体調や食生活などを聞きながらぴったりの商品を薦める。蜂蜜は賞味期限が長く、贈り物としても喜ばれるという。併設するカフェレストランでは、地元食材を使った季節の料理を味わえる。松本さんは「蜂蜜を通して体に取り入れるものに興味を持ってもらい、食育につなげたい」と展望を語る。
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会津若松市柳原町4の10の47。電話0242・26・1823。店舗やオンラインショップなどで取り扱っている。
