【59市町村・この10年】屋内遊び場がオープン 郡山市

 
オープンしたペップキッズこおりやまで遊ぶ子どもたち=2011年12月

 東京電力福島第1原発事故による放射性物質への心配から、屋外で遊ぶことを避けている子どもたちに思い切り体を動かしてもらおうと2011(平成23)年12月、屋内遊び場「ペップキッズこおりやま」がオープンした。市は18年、子どもの健やかな成長を後押しする「市子ども条例」を制定、復興の担い手となる子どもとその保護者を支援する取り組みを進める。

 安積疏水がテーマの「未来を拓(ひら)いた『一本の水路』」が16年、文化庁の「日本遺産」に認定された。市は日本遺産をPRすることで観光復興を目指している。

 市は人口減少など共通課題に連携して取り組むため周辺15市町村と広域連携中枢都市圏を形成、自治体の枠を超えた災害対応についても体制を整えた。

 一昨年の東日本台風(台風19号)では、市内で多くの家屋や事業所が浸水被害を受けた。市は企業の減災対策への補助やJR郡山駅周辺での貯留管の整備などを行っているが、災害に強いまちづくりは途上だ。